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◎大学における知財教育 第二回

(B)講師デビュー

準備は大変だった。

物理的な時間も多く必要だったが、いざ教壇に立つことを想像すると、
どんな質問が来るのか、という心配で精神的に疲れた。

想定質問を考えていたら、準備事項がどんどん膨らんでしまった。

喋りきれないかも、とも予想した。

喋る時間がどれくらいかかるのか、恥ずかしかったけど、こっそり一人で練習もした。

プレゼンテーションの仕方、人を惹きつけるしゃべり方、なんていう本も買ってきた。

講師経験者という先輩たちにも会いに行って話を聞いた。

でも、あまり役に立たなかった。

経験は、にわか仕込みの知識ではやはり補えない。

「人を育てる」なんて大それた事はとてもできないけど、
聞いてくださった方の役に立ったかもしれないという充実感、これまで私を教えてくれた先生や先輩への感謝、色々なことが今回身にしみた。

『教えることは教わること』
という恩師の言葉を実感し続けた毎日だったな。

凄く疲れたけど、自分史に残る充実した一日だった・・・。

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