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◎大学における知財教育 第三回

(C)ある学生の特許ワールドとの出会い

「べんりし」という職業の講師が壇上で、喋り続けている。
しかし俺にはもう、彼の声は耳に響けど言葉は頭に入っていない。
興奮しているからだ。

 なぜ興奮しているのか?

これまで大学に通って受けてきた授業のどれよりも、刺激的だからなんだろう。

必修科目になっている授業でやっている

「この外的条件では、材質××の時に厚さを何ミリとしなければならないか?」

なんてことは特許にならないらしいけど、

「より薄くて軽くするに、こういう特殊形状に設計した。」

ということなら特許になるらしい。

大学の授業では誰がやっても同じ答えを出せなければ単位がもらえないけど、
オリジナリティがなければ認められないという特許という世界は、とってもエキサイティングじゃないか!

来年、就職活動が始まって、どこかのメーカで設計部門か何かの仕事に就くことになったら、
特許が取れるような設計ができるようになりたい。
でも、大学の授業って、特許を取るための設計、なんてことは教えてもらえそうもないな。

それにしても、発明って面白そうだな。
凄い発明をして特許を取ったら、歴史に名前が残るってほどではなくても、
「故郷に錦を飾る」くらいのことができるかもしれないし・・・。

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