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◎大学における知財教育 第七回

2.大学における知財教育の流れ
(1)経済産業省と文部科学省

大学の本分には、教育と研究とがあるということは異論のないところですが、
「失われた10年」の後半くらいから経済産業省は、
大学には第三の使命があるとして「産学連携」に力を注いできたように感じています。

しかしそうした活動は、当時の大学に対する効果は薄かったようです。

ところが時代が変わり、知的財産基本法、国公立大学の独立行政法人化(2004年4月)と、
行政(文部科学省)からのトップダウンで、一気に「大学の知を活かせ」という道筋が形成されました。

活動期間の長かった経済産業省に比べ、知的財産本部の設立などを指導した
文部科学省による指導の方が効果的だったようです。

ただし、経済産業省は「産」の立場から、文部科学省は「学」の立場から、
それぞれ産学連携を推進しようとしていることが現在でも変わりないことは、
私のような者が述べるまでもありません。

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