仕事でのミスは、どのような原因で起きるのか。
特許明細書の作成という仕事が、広義の情報処理サービス業である、
と捉えて、以下のように分析してみました。
(1)情報入力時のミス
最終的なアウトプットに先立ち、必要な情報を入力し損ねたことによって生じるミスです。
たとえば
a)特許明細書を作成するのに必要な情報を、十分にもらえなかった。
b)特許明細書を作成するのに必要な情報を、リクエストできなかった。
c)発明届出書、図面などの読み間違い。
(2)情報処理に必要な前提情報の不足
特許明細書の作成に必要な前提知識が不足していたことによって生じるミスです。
たとえば
d)発明の技術分野の前提知識の不足
e)特許法、手続き、審査基準などに関する知識の不足
(3)情報処理演算能力の不足
特許明細書の作成に対するパフォーマンスが不足していたことによるミスです。
たとえば、
f)請求項の文章能力の不足
g)請求項と詳細な説明との整合性、論理展開に関する不備
h)図面、フローチャート、グラフなどとの整合性に関する不備
(4)情報出力時のミス
特許明細書の作成後から出力時におけるミスです。
たとえば、
i)単純なタイプミス
j)納期の遅れ
k)連絡すべき関係者への連絡ミス、確認順序ミス
ざっと書いたのですが、機会があれば、もっと掘り下げてみようと思います。