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◎審査基準とは何か(2)

私が受験勉強をしている頃、受験指導に関わっている頃は、
弁理士試験の模擬試験、特に一次試験の模擬試験で、審査基準を丸写しし、
「誤っているものはどれか?」
といった出題が見られましたが、今はどうでしょうか。

こういう出題に惑わされて、審査基準を暗記しよう、とするのは、
正しい勉強ではないように思います。

前回も書きましたが、弁理士試験は法解釈を問う試験ですから、
本試験ではそういう出題(法解釈ではなく、法の運用を問う出題)はほとんどないはずです。
出たとしても、5つの問題のうち、別に明らかな正解がある場合の「捨て枝」ではないでしょうか。

実務上は、特許庁への手続きを代行するのですから審査基準は知っておいた方がいいのですが、
そうであっても絶対的に正しいものではありません。

仕事にてよくお会いする元審査官の先輩弁理士からも、
「参考にするものであり、従うものではない」
という趣旨の言葉をいただいています。