(1)無料セミナーの廃止
知的財産が財産である、ということを伝達することが知財セミナーの趣旨であるから、
「知」を受け取るためのセミナーが無料であるということは矛盾する、というのが私の考えです。
「他人の知恵はただ」という考え方に拍車を掛ける、とまで考えられます。
また、「受益者負担の原則」は、公的な行事でも徹底されるべきであるとも考えています。
セミナー資料のコピー代として500円でよいから徴収して欲しい、
という意見を機会があるごとに、主催者の方とお話ししています。
「公的な行事だからお金は徴収できない、前例がない、事務処理が面倒、参加人数が読めない、・・・」
色々な理由で、なかなか実現はしません。
しかし、「自腹を切って学ぶ」という姿勢があればセミナーの効果はアップする、
無料だからという甘えが居眠りを誘う、といったことは、誰しも体験していることと思います。
せっかく開催されるセミナーですから、主催者、セミナー講師、運営委員である我々のいずれもが、
より大きな効果を期待していることは一致しているはず。
セミナー成果向上のため、諦めずにトライしていこうと思っています。
繰り返しになりますが、知財制度の根幹が「他人の知財を尊重する」という点にあるのですから、
「身銭を切る」ということで尊重の証を体感していただくことには大きな意義がある、と考えるからです。