コンテンツにスキップするには Enter キーを押してください

◎知財コンサルティングに関する考察(2?2)

知財流通の現場では、「この特許は無効にならないだろうな?」と要求される体験をしましたが、
販売する商品(流通対象となる技術や特許)の品質が一定レベルであることを
買い手から要求されるのは当たり前、とも言えます。

結論として、ビジネスの対象となる特許が明細書作成に基づいている以上、
知財コンサルティングは明細書作成の基礎体力を維持向上し続けなければならない、
と私は考えています。

明細書作成を基礎とすべしという手法は、

ミクロ→マクロ のアプローチであり、マーケティングなどを先に学んだ上での 
マクロ→ミクロ の知財コンサルティングもあり得る、と思われる方がいらっしゃるかもしれません。

しかし、経営コンサルティングの世界でも、ミクロの仕事での基礎力を鍛えずにマクロから入り、
しかもミクロの仕事を省いたり部下任せにするコンサルタントは、
口八丁の俳優か、合法的な詐欺師と呼ばれるか、どちらかです。

特許明細書作成という基礎力の鍛錬なしに知財コンサルティングに挑戦するくらいなら、
知財コンサルタントではなく最初から経営コンサルタントを目指せばいい、と思います。

俳優や詐欺師ではない優良な経営コンサルタントになるには、
弁理士試験を突破することと同じくらい大変なことと想像します。

続く