とあるミーティング中、出席者の一人が時折、携帯電話をのぞき込みます。
そのミーティングは、新たな発明を創出しようという趣旨で開催されていました。
この種のミーティングに参加された経験のある方はお分かりかと思いますが、
非常に集中力が必要とされます。
したがって、そのリード役を担当していた私としては、
彼は集中していないのか・・・
と、ちょっと嫌な気持ちになりかけました。
他の出席者の中にも同じことを感じている、という空気を察したので、
そのミーティングが終わったときに、その彼に、
気を悪くされないように気遣いながら話しかけてみました。
すると、何のことはない、彼は腕時計を持っておらず、
時刻を確認するために机の上の携帯電話を見ていただけだったのです。
彼はミーティングには集中して参加しており、
私を含め、彼の行動を誤解して苛立ち集中力が落ちた方は損をしてしまったわけです。
腕時計の販売数が携帯電話の普及が原因で落ちている、ということは、
新聞等で知っていましたが、こういう形でそれを実感するとは思いも寄りませんでした。