特許権よりも、商標権の方が価値評価がしやすい、
と言われています。
それはなぜか。
1)商標権は、商品またはサービスの識別標識である。
2)ゆえに、ビジネスモデル、収益構造が見えやすい。
3)モノの値段は、提供する側と欲する側とのバランスで決定される。
4)欲する人の顔が想像できる。
5)更新可能な永久権である。
これに対して、特許の場合、以下のような問題があります。
1)特許権は、必ずしも商品、サービスと一体ではない。
2)今まで存在しなかった技術だからこそ、特許になっている。
商品の裏付けとなる技術は安全性が求められるため、
代替性、代替可能性が読めない。
3)その特許の代替技術が誕生する可能性もある。
4)特許権は最長20年である。
特許は見えにくい、という声、時々聞きますが、
商標と比較してみても、その通り、と思います。
北村光司弁理士の言葉です。
☆ 価値評価の第一歩は、値打ちが他の人に見えるように表現することである。
次のようにも述べています。
☆ 見えるようにするためのインフラと表現方法とを整備しないで
価値を評価することは、価値の切り捨てに等しい行為である。
噛みしめたい言葉です。