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◎パテントマップについて(2)

私がパテントマップ(特許マップ)という言葉に出会ったのは、十数年前でした。
 「そうか、特許の地図か。
たくさんの特許がひしめく技術領域では、地図が必要だろうからなあ。」

と素朴に感じたことを覚えています。

初めてパテントマップの作成に携わった12,3年前は、
半官半民の会社が運営する特許データベースを
「パソコン通信」でしか利用することができず、
「利用料金が世界一高いデータベース」 と揶揄されていました。

その頃読んだ本の中で見つけた言葉に、期待していました。

  均質化した情報の価値はゼロに近づく

現在では無料のデータベースも充実し、
有料のデータベースは非常に使い勝手がよくて、利用料金も格安になりました。

十年前と現在との大きな違いは、
  
  1)特許データの電子化の進展
  2)調査コストの激減
  3)マップ作成ソフトの充実

などが挙げられるでしょうか。

さらに10年が経ったら、どのような情報コストがゼロに近づくのでしょうか?
どのような付加価値をつけた情報が、高い価値を維持できるのでしょうか?

これをじっくり考えることは、パテントマップ作成の本質、
ひいては特許に関わるサービス業の本質に繋がっているはずです。