特許出願の技術的な内容の分類は、
開発者の持っている技術的な手法による分類に似てくることが多くあります。
すると、技術者にとっては目新しいものではなく、詰まらない作業になりかけます。
特に、未来用(技術動向予測)マップを作成する場合などによくあります。
行き詰まったときにブレイク・スルーするためには、視点を変える、
発想の転換をするという一般的な手法も大切です。
リーダーの粘り強さの有無が行く先を左右するようです。
また、常識に縛られない自由人(?)、
恥知らずの質問好きなどがメンバーの中にいれば、
ブレイク・スルーのために役立ちます。
開発者や経営者に役に立つパテントマップを作ると、
そのマップは、特許担当者(特にグループのリーダー)にとってはあまり有益である
とは感じないかも知れません。
特許担当者の頭の中に、おぼろげながら存在する情報を、
整理したに過ぎないレベルのものであることが多いからです。
しかし、頭の中にだけ存在する情報を、
違う立場の者(技術者、経営者)と共有できることが、
パテントマップの最大の効用であろうと、私は考えています。
立場の違う者の頭の中を通過することによって
新たな創造が産まれる可能性を秘めているからです。