発明がどこに存在するのか。
それを見極めるのは、実務ではとても大事です。
しかし、技術者が発明をしていることに気づかないために、
発明を抽出できないことが案外多い、というのも実務上、よくあります。
先日体験した典型的な誤解例です。
1)背景
製造品の精度について、新たな基準が要求された。
2)工夫
新たな基準に合致する測定方法を工夫した。
3)技術者の判断
計測の機器は、他社から買ってきただけ。
↓
だから、発明はない ×
さて、発明はどこにあったのでしょうか。
a)プロセス(フローチャート)に発明の本質があるのではないか。
b)計測の機器は、他社から買ってきたが、
今回の計測のために、部品fと部品gとを改良した。
↓
改良した計測装置、またはその装置用の部品f、部品gの発明こそが、
発明となる。(上記a)との組合せもありえる。)
発明とは、自然法則を利用した技術的創作・・・といった定義を勉強している
技術者の方も増えてきました。
しかし、何回復唱したとしても、
上記のような発明抽出ができるようにはなりません。
現場で学習していただく機会を、効率的に提供する手段は無いものか・・・