先日、少年サッカーのコーチのために企画されたスクールに参加してきました。
そこで学んだことが、示唆に富んでおり、仕事にも大いに役立つ、
と思いましたのでご紹介します。
基本的な動作(パス、ドリブル)といったの練習を繰り返している途中、
パスのコースを遮るように、一人のコーチが何気なく立ちました。
パスを遮られてしまうので、
「コーチ、そこに立たれると邪魔です。」
という声が掛かりそうになったところで、そのコーチが口を開きました。
「私がここに立つと、邪魔ですよね。ではどうしたらいいのでしょうか?
一、二歩動いてパスコースを変えてからパスを出すのか、
パスを受け取る相手が動くか、が必要になりますよね。」
なるほど、意図のある行動だったのか!
説明は、さらに続きます。
「邪魔(つまりゲーム中では敵方の選手)がいる、という認知と、
その認知の後、どうしたらいいのかの判断と、
その判断に伴う行動(アクション)というようになります。
子ども達には、常に、認知、行動、判断を要求することが、
良い練習を提供することになります。」
合理的な練習、強くなるための練習を提供する側にとって、
考えさせる言動をタイミング良く行うのは、
重要なスキルだなあ、と感心しました。