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◎認知・判断・行動(1)

先日、少年サッカーのコーチのために企画されたスクールに参加してきました。

そこで学んだことが、示唆に富んでおり、仕事にも大いに役立つ、
と思いましたのでご紹介します。

基本的な動作(パス、ドリブル)といったの練習を繰り返している途中、
パスのコースを遮るように、一人のコーチが何気なく立ちました。

パスを遮られてしまうので、

「コーチ、そこに立たれると邪魔です。」

という声が掛かりそうになったところで、そのコーチが口を開きました。

「私がここに立つと、邪魔ですよね。ではどうしたらいいのでしょうか?
 一、二歩動いてパスコースを変えてからパスを出すのか、
 パスを受け取る相手が動くか、が必要になりますよね。」

なるほど、意図のある行動だったのか!
説明は、さらに続きます。

「邪魔(つまりゲーム中では敵方の選手)がいる、という認知と、
 その認知の後、どうしたらいいのかの判断と、
 その判断に伴う行動(アクション)というようになります。
 子ども達には、常に、認知、行動、判断を要求することが、
 良い練習を提供することになります。」

合理的な練習、強くなるための練習を提供する側にとって、
考えさせる言動をタイミング良く行うのは、
重要なスキルだなあ、と感心しました。