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◎人間はなぜ情報を求めるのか(2)

現在の日本では、一日に平均して210冊もの新刊が発行されているのだそうです。
これは20年前の約3倍とのこと。

インターネット時代、そんなに本が売れるのか、
という疑問も生じるのですが、
新刊発行の増加という事実だけをみると、「本」は求められているのだとも言えます。

なぜなのか?

溢れる情報から良質な情報を選択するための指針、哲学、フィルタを
「本」に求めているのではないでしょうか。

情報をさばく術を求めて、また情報を求める。
ただし、求められているのは、
指針、フィルタ、教養、哲学として価値のある情報ではなかろうか。

良質な情報はお金を出して買うモノ、ということが、
ビジネス界から個人レベルにまで落ちてきたのでしょうか。
ただし、お金を出せば良質な情報が手に入るとは限らない。

また、情報そのものが良質かどうかという問題と、
情報を受け取る人間に受け入れる器があるかどうか、という問題とがあるから。

「器」のブラッシュアップのためには、
頭の中に情報を積み上げるのではなく、
心や頭の芯にある部分(教養?)を磨く必要があるのでしょう。
磨く道具が欲しくて、またも「情報」を求めてしまうのですが・・・

じっくりと自分の頭で考えること、心に感じたことを大切にすること、
そうした時間を持つこと、などがとても大事だろう、と考え、
このような駄文を書き綴っています。