現在、私は、東京工科大学のアントレプレナー専攻大学院にて、
「知財マネジメント」という科目の講師をやらせていたいています。
さて、全12回の講義の準備と、
今回のテーマ(人間はなぜ情報を求めるのか)
とを結びつけて考えてみたとき、
どのような講義内容とすると学生の皆さんに役立つか
ということを自然に考えていた、ということに気付きました。
単に知識として面白い、といった内容をできるだけ排除しました。
(おもしろおかしい事例は、知財の分野にはそれなりにあるから)
問題を発見する能力、考えるきっかけ、調べる際の前提となる知識、
といったことを重視してきたつもりです。
最小限の特許検索を紹介する時間を設けているが、
学生さんからのリクエストとして、
「特許の検索をもっと時間をかけて教えて欲しい」
といった声もありました。
しかし、テクニックを教える場ではない、と考えているので、
拡張する予定はありません。
質の高い情報、時間が経過しても役立つ情報を、伝達したい。
限られた講義時間を有効に使いたい。
そのために行っている取捨選択の基準、フィルタ、哲学は何か?
人間はなぜ情報を求めるのか、というテーマに対して、
少しずつ、答えに近づいたような気がしています。