自宅から電車、飛行機、電車を乗り継いで5時間ほどのS市に着いたら、
携帯電話が震えた。
「もしもし、ああIさん。お久しぶりです。」
Iさんは、S市にて開業している同業者、
穏やかな方だが、アクティブでボランタリー溢れる行動派である。
私は、Iさんと全く無関係な仕事で、偶然S市に着いたのであり、
ちょっと驚きました。
「的場さん、ちょっとお願いがあって・・・」
「何でしょうか?」
「12月20日にセミナー講師をお願いできないかと・・・。」
「えっ?」
「▲●庁が主催で、公設試験場の研究員のための特許明細書作成セミナーなんですが。」
12月の末である。何かと忙しいに決まっている。
▲●庁のお役人は、何を考えているのだろう?
(何も考えていなかったらしい、ということが後々の対応や
▲●庁を知る別の方からの情報で分かってきた・・・)
2ヶ月近く先のことでもあり、私の手帳の12月20日および
その前後には何も書かれていませんでした。
(S市でのセミナー講師を引き受けるには、前泊または当日泊が必要だから)
移動中の電話でもあり、落ち着いて考えることが出来ず、
引き受ける方向で電話を切ってしまいました。
そのときの後悔が、今回の顛末の始まりです。