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◎知財戦略コンサルティングシンポジウム2008(4)

-答えのない厳しさ-

支援事業に対して、コンサルティングを学ぶ受講生の立場として参加した
木戸基文弁理士の言葉として、以下のようなものがありました。

   「出願」という言葉を使わずに会社と向き合うためには、「柔軟な発想」が必要。

これには、合点がいきます。

さて、木戸弁理士は、
   弁理士のこれまでの能力を違った形で使えば、コンサルティングは可能である、
と肯定的な言葉を述べていました。

これについては、疑問が残りました。
出願、というのには、ある程度の答えがあります。
特許出願で言えば、「出願のフォーマット」であり、中間処理であれば「特許査定」という答え
というか、目標が存在します。

しかし、コンサルティングには唯一の答えは無いはずです。
(そういう趣旨の発言もありましたが、明確な記録ができませんで済みません。)

コンサルタントが押しつける解は全くの不正解であり(クライアントにとって不快でもある)、
本当の正解はクライアントが満足するかどうかなのです。
(自腹を切るクライアントとしては、その費用対効果までを含めて、満足か否か、です。)

答えのある世界での仕事と、答えを模索しなければならない仕事では、全く質が違う!
その質の違いに易々と対応できるほど、弁理士は優秀でしょうか・・・?

私はこの問題については永年、試行錯誤をしていますが、
少なくとも、私にとっては簡単ではありません。