商標登録をしたい、という相談の電話を受け、
商標登録は、言葉を独占するための制度ではありませんよ
とお話しすることは、数多くあります。
この話を切り出すたびに、話しながら自己嫌悪に陥ります。
ビジネスモデル特許ブームの頃、似たような電話対応をしており、
後味の悪い思いをした経験を思い出すことが原因のようです。
ビジネスモデルが特許されるわけではないのですよ
と。
言葉を独占できる、ビジネスモデルを独占できる、と思い込んで
電話をしてくる方に対応するのは、
気持ちに余裕がないと失敗してしまいます。(数多く失敗しました。)
非常に時間が掛かり、エネルギも費やす。
懸命に説明したところで、仕事を断るという結論となる確率は高い。
了解しました、出願しましょう、
見積もりはだいたい××くらいです、・・・
とやっていたら、どうなっていたでしょうか?
そういう対応ができないことが自分で分かっているので、そういう想像はできないし、
冒頭に書いたような事態になり、自己嫌悪に陥ってしまうのです・・・