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◎言葉の独占

商標登録をしたい、という相談の電話を受け、

   商標登録は、言葉を独占するための制度ではありませんよ

とお話しすることは、数多くあります。

この話を切り出すたびに、話しながら自己嫌悪に陥ります。
ビジネスモデル特許ブームの頃、似たような電話対応をしており、
後味の悪い思いをした経験を思い出すことが原因のようです。

   ビジネスモデルが特許されるわけではないのですよ

と。

言葉を独占できる、ビジネスモデルを独占できる、と思い込んで
電話をしてくる方に対応するのは、
気持ちに余裕がないと失敗してしまいます。(数多く失敗しました。)

非常に時間が掛かり、エネルギも費やす。
懸命に説明したところで、仕事を断るという結論となる確率は高い。

  了解しました、出願しましょう、
  見積もりはだいたい××くらいです、・・・

とやっていたら、どうなっていたでしょうか?

そういう対応ができないことが自分で分かっているので、そういう想像はできないし、
冒頭に書いたような事態になり、自己嫌悪に陥ってしまうのです・・・