商標において良くあるお話をご紹介します。
商標登録をしたい、という相談の電話を受けました。
『アアエ』(仮)という商標を登録したいのです!
使いたい商品は、××です。
ということで、早速調査をしてみました。
すると、×× の商品区分には、
『アアエイ』(仮)
という登録商標がありました。
そこで、登録は難しいとお伝えすると、
『アアエイ』とうちが取りたい『アアエ』とは似てないですよ!
という反論が・・・。
では、ご希望通り、『アアエ』が登録されたとして、
ライバル会社が『アアエイ』という商標も登録されたとしたら、
どんなお気持ちですか?
そう切り出すと、
う~ん、『アアエイ』は登録して欲しくないですね・・・
登録して欲しいときには、「似ていない」と考え、
登録してしまえば、「似ていない範囲」を広げたくなる。
気持ちは理解はできますが・・・
逆の立場になったときのことをお伝えすることは、
「権利とは何か」を考えていただく機会として重要かと思います。