大学生、大学院生に知的財産権の話をするときに気をつけていることのひとつに、
「権利とは何か?」
ということを、きちんとお伝えしようということがあります。
権利とは、行使しようがしまいが、権利者の勝手である!
ということです。
なぜこれを強調するかと言えば、
特許権を取得すると、どこか(お役所とか警察をイメージしているらしい)が
特許を侵害した会社を取り締まってくれる、と思っている学生さんは少なくない
ということが分かってきたからです。
「人権」のように、その権利を侵そうとした場合に
「そりゃやっちゃダメだろ!」と本人や周りが止めてくれるようなレベルには、
特許権は達していない(達するような権利ではない)のです。
既に誤解されていることを分かりやすく説明して誤解を解くのは、結構大変です。
つまり、しっかり理解して勉強することも大変な事項なのでしょう。