知的財産がビジネスの中の一項目に過ぎない、ということを
お話しして、理解していただける個人発明家さんは、
その後のおつきあいの仕方に困ります。
知的財産がビジネスの中の一項目に過ぎない、ということを
理解し始めると、他の多数の項目について詳しくないことを自覚されます。
自覚したのはよいが、何から始めて良いのか、分からなくなる。
分からないから、目の前にいる弁理士に相談する、と言うことになるのですが、
そこで困ってしまうのです。
多方面から的確なアドバイスができる力量を身につけるのは、かなり大変です。
また、的確なアドバイスができる力量があるとしても、
タイムチャージができることは稀でしょう。
ゆえに、中途半端で時間だけが多く使われた、信頼関係もできなかった、
という感覚に残されます。
個人発明家お断り
としている特許事務所が少なくないのは、何度かの経験を経て
弁理士にカネだけ取られてビジネスはうまくいかなかった
と恨まれること懸念されているからではないでしょうか。
(2008年7月)