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◎専門家であること(1)

 W社で総務の仕事をされているSさんは、知財制度に詳しい。
 W社の社長さんが、知財についてちょっと質問する程度なら
たいてい、的確に答えられる。
 しかし、時々、私宛に電話が入ります。

 「社長が、私の話ではどうも納得してくれません。
  的場さんにも聞いてみてくれ、とのことなので、
  バトンタッチしていただけますか?」

 その電話の声を聞いて、私は、
   Sさんが熱心に知財のことを勉強されていることを
   どうしてあの社長さんは認めてあげないのだろうか、
という思いが沸き上がってきました。

 とはいえ、どれだけ的確に回答しても、専門家ではないから信用しきれない、
というのは、立場を変えれば理解できます。

 専門家である、ということの重さを感じる瞬間のひとつです。

(2008年9月作成)