あるコンサルタントが、極めて安い受講料で「後進を育てる」という趣旨のセミナーが
開催されていたので、そのセミナーを受講しました。
表面上、「そのセミナーの受講料の安さ」は、
「彼は後進を育てている」という評判を形成するのに寄与していたでしょう。
しかし、受講後に、「安い理由」が分かってきました。
受講者の中には、若い弁護士さんもいらしたのですが、
その弁護士さんは、本業たる法律業務などをタダで請け負わされていました。
また、そのセミナー受講生を自分の会社の社員として雇い入れる際に、
その受講生のキャリアから考えたら、あり得ないような安い年俸で
契約した、という例もありました。
彼の経営する会社は、ヒトが定着しないという噂は聞いていましたが、
私は、そこで育って独立していくのだと思っていました。
しかし、そうではなかったようです。
なぜなら、そこを辞めた人々は、そこに勤めていたことを隠したがり、
そこでの経験を語ったりしないのです。
ところで、私が受講したそのセミナーは役に立っているのか?
世の中には、(ずる)賢いヒトがいたものです・・・
ということを学習しました。
え? 「お前が世間知らずだっただけ」 だって?
その通りかもしれません・・・
(2008年10月作成)