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◎良い点を見いだす

 あるプロジェクトにて、知財コンサルティングのインストラクターを
やらせていただいています。
 そのインストラクターをやりながら気づいたことのひとつをご紹介します。

 支援対象企業のヒアリングから戻ってきた受講生に対して、
その支援対象企業への提案内容をまとめてもらったところ、

  こういう点を直すべきだ、こういう点はやめるべきだ

といった提案内容がいくつか見受けられました。
 たとえば、
   技術者のA氏に仕事が集中しすぎているから分散させるべき
という意見が、複数の受講生からありました。

 しかし、支援対象企業の現状を冷静に見た場合、そのA氏がやっている仕事を
人を雇って振り分けられるのか、あるいは他のメンバーにできるのか、と考えた場合、
それには無理があるように思えました。
 その一方、A氏が複数の役割を担っているからこその強みもある、と冷静に考えました。

 そこで、A氏の役割をより効果的に遂行するための策を提案したい、
として、私の考えを整理し、受講生に公開しました。

  客観的に見れば「弱み」であることも、切り口を変えれば「強み」にもなる

というのは、コンサルティングの教科書には出ていることですが、
実践はなかなか難しい。でも、この瞬間には、それができた気がしました。

   弱みの強みへの変換

といったフレーズが頭のどこかにあるからこそ、
教科書的な知識を実践で活かすことができたのかもしれません。

(2008年12月作成)