先日、群馬に出張した際にお世話になったタクシーの運転手さんとのおしゃべりです。
彼は、観光バスの運転手を長く勤め、還暦を過ぎてタクシーの運転手さんになったそうです。
タクシーとバスでは、どちらが楽しいですか?
とお聞きすると、
タクシーのほうが楽しいねえ、お客さんとおしゃべりできるから。
観光バスの場合、おしゃべりはガイドの仕事だからねえ。
とのこと。
さて、その運転手さんが、どうして最初からタクシー運転手を選ばなかったのか。
彼にとって、どちらが天職だったのか。
それは聞くことができませんでした。
しかし、バスの運転手を経験したからこそ、タクシー運転手の面白さを噛みしめていらっしゃるのであり、
最初からタクシー運転手だったら、判らなかったことなのかもしれません。
楽しそうにおしゃべりをしながら運転する彼は、天職を得て充実していらっしゃる。
でも、還暦までの仕事が天職ではなかったということではなかったでしょうし、
バスの運転手がつまらなかった、と伝わることはありませんでした。
天職とは、求めつづけ、時折感じるものなのではないでしょうか?!
(2009年2月作成)