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◎「上から目線」も必要

 「上から目線」という言葉は、いつ頃から使われているのでしょうか。
それはともかく、この言葉は、

   上からばかり見るんじゃねえよ

といった批判の声を内在しているように思えます。

 さて、あるプロジェクトの終盤、現場で実務をしていた私の報告を聞いて、
プロジェクトリーダがその報告の不備を指摘しました。

   指摘の趣旨はごもっとも。しかし、現場はこうだったんです・・・

虚しい言い訳を口にしました。

 この会議に出席していたオブザーバの方と、会議終了後に、

   あのリーダは「上から目線」ですからね

という、リーダへの批判を裏返した慰めの言葉をもらいました。

 しかし、プロジェクトがスケジュール通りに目的を達成するためには、
「上から目線」も必要ではないか。
 上から目線を維持して現場からの反発を食らいつつ、
プロジェクトの目的を達成することにコミットしているリーダの孤独さに
ふと気づいたのでした。

 別の場面でリーダをやった経験がなければ、気づけないことだっただろうな。

(2009年2月作成)