特許出願をしただけでは特許になりません。
審査をしてもらうのに、別の手続きと費用とが必要です。
この台詞を、一年間に何度喋ることでしょうか?
この回数は、中小企業からのご依頼を受けて仕事をしている割合が高ければ高いほど、
多くなるでしょう。
そんな説明、たまに出願依頼をされる新人技術者にしか、したことがない。
そういう同業者も少なくないでしょう。
その場合、話はそれほど重くありません。
その技術者にとって単なる知識、教える側も単なる伝達にすぎないからです。
しかし、中小企業の場合、「予算」、「特許出願の効果」、といった経営事項や
経営判断に絡んでくることが多いので、
その説明には重さが伴い、仕事の動きを鈍らせる台詞になります。
そんな重くて面倒なこと、できればやりたくない・・・
そういう気持ちが無いわけではありません。
しかし、以前に比べれば、かなり薄くなっています。
むしろ、同業者が
審査請求の説明を(中小企業に)するなんて、面倒でやってられない
という趣旨の台詞を聞くと、腹が立つようになってきました。
(2009年3月作成)