組織に属する、ということは、ぶら下がることではなく、
一員となることである、
という「ごく当たり前のこと」を、
私の知人の就職活動を通して見直す機会を得ました。
その知人は、営業職として経験を積んでいたのですが、
不運なことに、就職した会社が二度とも倒産してしまいました。
この不況下です。就職活動は困難を極めたとは、想像に難くありません。
しかし彼は、ある会社の最終面接(社長面接)にて目覚めたと言います。
その面接でなんと言われたか。
君を採用して我が社が三社目になるのはゴメンだ!
という冗談とも本気ともつかない言葉の後、
君は会社が倒産したからという他責でモノを考えていないか?
営業マンとしての君がもっと頑張っていたら会社は潰れなかったのでは、
と考えたことはないのか?!
と、叱られたそうです。
それからの彼は、「自分が甘かった」と悟り、自らの姿勢を転換したそうです。
自分が属していた会社が倒産したのは、自分の力が足りなかったからだ!
次に属する組織が潰れないために、成長するために、自分は何ができるのか?
何でも自分の責任として考え、行動するようになった、と言います。
その結果、どうなったか。
わずか一ヶ月ほどで「内定」を立て続けに受け取り、選ぶ立場に変わっていました。
組織の一員になる、というのはどういうことなのか?
明快な答えがそこにある、と感じます。
(2009年4月作成)