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◎お手本にも失敗は存在した

 4~5年前に騒がれた『産学連携』、『産学官連携』に関して、
芳しくない という実態がこのところ報道されるようになってきました。

 また、その報道に対して、

   何やってるんだ! 何やってきたんだ!
   税金の無駄遣いじゃないか!

といった批判を多数耳にするようになってきました。
(目にした、という二次情報ではなく、現場や現場に近い人たちから聞いた、
 ということです。)

 そうした批判に対して、私は、

   知財を中心に据えてもなかなかうまく行かない
   ということを学習する機会として重要だった

と考えています。

 産学連携に先んじた米国でも、
  「産学連携はホッケースティックカーブ」
と言われていました。

   時間軸を横軸に、金銭を縦軸にした場合に
   ホッケースティックのようなグラフになる、という意味です。

 米国でも、最初はマイナス、上昇までにタイムラグがあったということです。
(上昇に転じる前に力尽きたところも多数あることでしょう。
 上昇に転じるまでの時間は、7~10年ということですから。)

  お手本でもそうだったのだから、
  最初のマイナスは学習期間、先行投資、と割り切るべきではないか。

  中長期的なマイナスを民間では負担しきれなかったであろうから、
  国民全体で負担するという税金の使い道としては妥当だったのではないか。

と考えています。
 もちろん、後に大いに儲けて、「税金」を納めてもらわなくては、
帳尻が合わないわけですから、開き直られても困るのですが。

(2009年6月 作成)