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◎アドバイスをする側の立場や心境について

 ブログに限らず、色々な媒体にモノを書く、という経験を重ねてきて思うこと。

 書く側の立場からすると、How to情報というのは、
「何をすべきなのか」(What to do )に比べて断然書きやすい。
 だから、筆者は皆、How to情報に走りたくなる。
巷の書籍もきっと同じです。

 一方、「~についてどうしたらよいのか(How to)」に比べたら、
「~において何をすべきか」、という探求には、時間と労力を掛かる。
まして、そのためのアドバイスは非常に難しい。
 本質を考え抜かなければならず、しかもその本質は抽象的な事柄となり、
分かりやすく伝えるためには、その抽象的な事柄を具体化する能力も必要だから。

 アドバイスを与える側において
直接的に「どうすればよいのか」を示してくれる情報(How to情報)が
役に立つのは、目的が明確な場合を除き、

   その場しのぎができれば良い

という状況に限られるでしょう。

 目的が明確ならば役に立つアドバイスは間違いなくある。
だが、そのアドバイスが役立つのは、

  アドバイスを与える側が、受ける側の条件を的確に捉えているか
  アドバイスを受ける側が、自らの条件にアレンジすることができるか

という場合ではないでしょうか。

 目的の明確化は、難しい。
でも、それを怠っていては、時間や様々な資源が無駄になるということを、
肝に銘じたい。

(2009年7月作成)