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◎情熱の引継ぎ

 先日、とあるベンチャー企業が開催した説明会を聞く機会がありました。
その企業は、数ヶ月前に前社長が急逝しており、
現社長のお顔を拝見するのは初めてでした。
 現社長は、前社長の奥様。想像していたよりもお若く、始まった説明会も要領を得ない分かり難いもので、
会場の雰囲気も怪しくなっていきました。

 予想よりも早く説明が終了し、質問の時間となりました。
 そして、答えにくいだろうな、という質問がいくつか続きました。
しかし、回答する新社長の言葉は、一方的に説明していた時間帯の頼り無さからは想像しがたいほど、
ピシッとしていました。
言葉の一つ一つはたどたどしいのですが、情熱が込められた熱いものだったからです。
 怪しかった会場の雰囲気も変わっていきました。
 現社長を見る私の眼は、「不安」から「畏敬」に激変しました。

 前社長は急逝されたのであり、現社長は心の準備も無いまま、社長に就任したはずなのに、
前社長の情熱は、現社長が受け継いでいるのだな、と安心させられました。

 情熱は、熱ければ熱いほど、伝わりやすいものなのだな。

そして思ったこと・・・
 自分も、情熱を伝えられる人間になりたい!
 伝えたい情熱を持っている人間になりたい!

(2009年7月作成)