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◎無料コンテンツの有料化に伴う付加価値

 昨年度、特許庁のプロジェクトにて

   ココがポイント!知財戦略コンサルティング

という成果物に、執筆者の一人として関わりました。

 この成果物は、特許庁のHPにおいて無料でダウンロードできるのですが、
(社)発明協会から、有料の書籍としても出版されました。

  http://www.jpo.go.jp/cgi/link.cgi?url=/torikumi/chushou/tizai_point.htm

  https://www2.books.jiii.or.jp/store/top_f.jsp

 さて、無料でダウンロードできるコンテンツを有料化した場合の付加価値は何か?
自分が関わった事例でもあるので、ちょっと真剣に考えてみました。

 ダウンロードしたコンテンツは、パソコン等の出力画面が無いと活用できない。
ダウンロードした後でプリントアウトすれば紙媒体として活用できるが、
縮小しての両面印刷でなければ、書籍(今回はA5版)のコンパクトさには敵わない。
プリントアウトには、プリンタというハードウェアも必要であり、
プリントするという時間資源も使用しなければならない。
 プリントした紙媒体は、クリップで留めたりレバーファイルにて綴じたりするが、
ページをめくりにくい、という物理的な欠点は残ってしまう・・・

 自分の経験に照らして考えると、PDFファイルを入手したコンテンツを
プリントしてレバーファイルなどに綴じ込み、何度か見直す、というモノは
稀にしかありません。
 一方、自分が身に付けたい、と感じるような内容ならば、書籍は購入しています。
(すると、投資したらモッタイナイから真剣に読む、という付加価値は付いてくる。)

  というように、無料コンテンツの欠点を補う書籍ですが、
  こうした付加価値が、書籍の価格に見合うのか?

最終的には、そこに行き着くのでしょうね。

   (2009年8月作成)