昨年度、特許庁のプロジェクトにて
ココがポイント!知財戦略コンサルティング
という成果物に、執筆者の一人として関わりました。
この成果物は、特許庁のHPにおいて無料でダウンロードできるのですが、
(社)発明協会から、有料の書籍としても出版されました。
http://www.jpo.go.jp/cgi/link.cgi?url=/torikumi/chushou/tizai_point.htm
https://www2.books.jiii.or.jp/store/top_f.jsp
さて、無料でダウンロードできるコンテンツを有料化した場合の付加価値は何か?
自分が関わった事例でもあるので、ちょっと真剣に考えてみました。
ダウンロードしたコンテンツは、パソコン等の出力画面が無いと活用できない。
ダウンロードした後でプリントアウトすれば紙媒体として活用できるが、
縮小しての両面印刷でなければ、書籍(今回はA5版)のコンパクトさには敵わない。
プリントアウトには、プリンタというハードウェアも必要であり、
プリントするという時間資源も使用しなければならない。
プリントした紙媒体は、クリップで留めたりレバーファイルにて綴じたりするが、
ページをめくりにくい、という物理的な欠点は残ってしまう・・・
自分の経験に照らして考えると、PDFファイルを入手したコンテンツを
プリントしてレバーファイルなどに綴じ込み、何度か見直す、というモノは
稀にしかありません。
一方、自分が身に付けたい、と感じるような内容ならば、書籍は購入しています。
(すると、投資したらモッタイナイから真剣に読む、という付加価値は付いてくる。)
というように、無料コンテンツの欠点を補う書籍ですが、
こうした付加価値が、書籍の価格に見合うのか?
最終的には、そこに行き着くのでしょうね。
(2009年8月作成)