商標登録出願をしたい、という希望を持たれているある社長さんから電話がありました。
出願対象となるマークを、どのような商売に使いたいのか、という質問から入ります。
まずは調査が必要です。調査には費用が掛かります・・・
といった説明を始めると、
調査にカネは掛けたくない。すぐ出願して欲しい。
出願して登録に持って行くのがお前の仕事だろ?!
というお話を繰り返されます。
調査をして登録の可能性を探ってからでないと危険である、
という説明をしても納得していただけません。
登録したいマークは既に×年、使っているのだから
というのが、納得できない理由のひとつのようです。
そのマークに似た他者の登録商標が存在する可能性があるかどうか、
調査をした方が良い、
使っているマークを変更した方が良い、という場合もある、・・・
といった私からのアドバイスは、社長さんの耳には届かない。
自分の立場や権利だけを主張する、こうした社長さんからの仕事を引き受けても、
良いことは無さそうだな・・・
(2009年10月作成)