彼女とのデートは、まだ2回目だった。
駅前の喧噪を抜けて、閑静な住宅街を歩いていた。
ぎこちなさから会話が途切れ、気まずい雰囲気になりかけていた。
突然彼女が、
ねえ、どんなことを教えてくれるのかしら、男の教室って?
重くなりかけた雰囲気を打開するために頭を巡らせていたオレは、かなり動揺した。
何を言い出すんだ? この子は・・・
オレは、周りを見渡した。
彼女の視線の先に見えたのは、「おことの教室」(縦書き)の看板だった。
気まずい雰囲気は打ち破られ、住宅街に二人の笑い声が響いた。
う~ん、いい思い出だなあ。
ところで、「おこと」と「おとこ」は外観類似なのだろうか?
名古屋に行って(http://blog.goo.ne.jp/aigipattm)、勉強してこようっと。
(2009年11月作成)