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◎本試験では出題されない問題は無意味か

 あるブログで、以下のような問題提起がされているのを見つけました。

   拒絶査定不服審判で特許審決が出たら、審判請求の印紙代を返還すべし

というものです。
 この問題提起は、論文試験の勉強をするには非常に役立ちます。

では、
  拒絶査定不服審判で特許審決が出たら、審判請求の印紙代を返還すべきか否か、論ぜよ。

という問題が予備校で出題されるでしょうか?  されません。
 それはなぜか?
本試験で出題される可能性がきわめて低いからです。
 それはなぜか?
 行政サービスの対価の妥当性といった論点は、出題しようがないからです。

 では、本試験で出題されないなら演習として取り組む価値がないのか?

    無い

と言い切るのが予備校です。予備校の大半の講師です。

 なぜか? → 推測できる理由はありますが、やめておきます。

 私は、出題されないとしても、こうした問題を、手順良く考える訓練が
非常に大切だと考えています。
 どんな問題が出題されても、考える手順を間違えなければ、それなりの回答が出来るからです。
 そうした訓練が出来ない人は、ビックリするような問題で浮き足立つ。
訓練してきた人は、絶対的基準で合格ラインに達します。
 しかも、浮き足だった人たちとの関係で、相対的基準でも合格ラインに達するでしょう。

 さて、私ならどう回答するか?
これも、試験勉強をされている皆さんに考えていただくために、止めておきます。
 自信がないからではありませんよ(笑)。

(2009年11月作成)