あるブログで、以下のような問題提起がされているのを見つけました。
拒絶査定不服審判で特許審決が出たら、審判請求の印紙代を返還すべし
というものです。
この問題提起は、論文試験の勉強をするには非常に役立ちます。
では、
拒絶査定不服審判で特許審決が出たら、審判請求の印紙代を返還すべきか否か、論ぜよ。
という問題が予備校で出題されるでしょうか? されません。
それはなぜか?
本試験で出題される可能性がきわめて低いからです。
それはなぜか?
行政サービスの対価の妥当性といった論点は、出題しようがないからです。
では、本試験で出題されないなら演習として取り組む価値がないのか?
無い
と言い切るのが予備校です。予備校の大半の講師です。
なぜか? → 推測できる理由はありますが、やめておきます。
私は、出題されないとしても、こうした問題を、手順良く考える訓練が
非常に大切だと考えています。
どんな問題が出題されても、考える手順を間違えなければ、それなりの回答が出来るからです。
そうした訓練が出来ない人は、ビックリするような問題で浮き足立つ。
訓練してきた人は、絶対的基準で合格ラインに達します。
しかも、浮き足だった人たちとの関係で、相対的基準でも合格ラインに達するでしょう。
さて、私ならどう回答するか?
これも、試験勉強をされている皆さんに考えていただくために、止めておきます。
自信がないからではありませんよ(笑)。
(2009年11月作成)