2009流行語にピックアップされた「政権交代」によって、「天下り」が叩かれています。
さて、それに関連した話として、ある出張先で憤りを感じたことをご紹介します。
ある官庁の出身のA氏は50歳過ぎに辞められ、独立されてビジネスをされていました。
私が初めてお目に掛かったときは、独立直後だったようです。
官庁の出身者であるにもかかわらず、その官庁の問題点を
初対面の私にもズバズバ仰るような方でした。
さて、その後(近年ですが)、「××アドバイザー」という制度が当該官庁にて設立され、
そのアドバイザーには、色々な職歴の方々が応募されていたようです。
そのアドバイザーは、仕事の難しさゆえに成果が出にくい。
私にはそのアドバイザーになった知り合いが2人居たので、彼らからその大変さを聞いていました。
先日の出張先で、そのアドバイザーをやった友人からA氏の話を聞く機会がありました。
彼は、A氏と同じ時期に同じ地域で「××アドバイザー」の仕事をやっていたのです。
が、
A氏は、アドバイザーの仕事をほとんどやらなかったんだ。
でも、一生懸命やった私も、A氏も、同じ給与だよ!
憤る彼、一緒に憤る私。
そのアドバイザーは、誰でもなれる、という類の職種ではありませんでしたが、
A氏の経歴から想像して、あまり適していたとは思えません。
でも、応募し、選ばれ、働かずに給与だけは貰っていた・・・
お役所出身者が、働きもせずに給与を貰えるような制度だった、
隠れた天下り制度だったのだ、とは言い過ぎでしょうか。
年齢とともに、こうした不合理に対する怒りが小さくなってきたような気もしますが、
税金のおかしな使われ方が無いように、色々な眼を養っておくことが重要なのでしょうね。
(2009年12月作成)