年末年始の休み中、大学での期末試験の問題を作成していました。
四つの枝から一つを選択させる「四択」を、20数問作成したのですが、
問題作成者の気持ちが改めて理解できました。特に、
『メッセージ枝』を存在させる
ということの意義を感じました。
『メッセージ枝』というのは、基本書や過去問には出てきていないが、
他の枝との関係で、ある想定に対する答え、新たな法解釈などを
伝えようというモノです。
たとえば、
A,B,C,Dから「誤った枝を選べ」
という出題において、普通に勉強していればCが明らかに「誤った枝」であり、
A,Bは普通に勉強していれば明らかに「正しい」と判断できる枝とします。
そして、Dという枝は、普通に勉強したくらいでは見たことがない、
という枝だとします。
この場合、
Dは正しいのだよ、ということを学習して欲しいためのメッセージ枝なのです。
過去問を勉強していく際に、『メッセージ枝』にぶつかることは良くあるでしょう。
しかし、『メッセージ枝』である、という認識をしないと、
こんなコトまで分からないと合格できないのか!
とネガティブになり、細かな学習に入り込んでしまうおそれがあります。
その結果、木(枝葉末節)にとらわれ、森を見ない学習に陥ってしまいます。
是非、気を付けていただきたいと思います。
(2010年1月作成)