建築家という本業の傍ら、
街の景観を守るという市民活動をされている方のお話を聞く機会がありました。
相続の問題や、法律や条例の不合理な運営、融通の利かない条文解釈などによって
緑を含む街の景観が失われていくことに対して、
行政への働きかけなどをされている様子をお聞きしました。
そうした経験から出た彼の言葉の中に、素晴らしい一言がありました。
やる気が無いから言い訳が出る、
やる気があれば知恵が出る。
杓子定規な条文解釈や、面倒な利害関係の調整を避けてしまったら、
今ある素晴らしい景観が失われる。
やる気のない行政は、時に言い訳が出てくる。
一方、法律や条例に反することなく、色々な方々の利害関係を調整し、
景観を残すことができた成果においては、様々な知恵が出て、
それが成果につながったようです。
自分も、やる気がないコトに対しては言い訳をしているし、
やる気があるコトに対しては知恵が湧いてくる経験も多々あります。
非常に共感できました。
苦しいことを、目的のために乗り越えてきたであろう、
重みのある言葉として大切にしたいと思いました。
(2010年2月作成)