大学の知財活動に深く関わっていた時期に、企業サイドの声として、
納期と成果については、しっかり契約し、しつこく管理せよ
ということが、多方面から出ていました。
アドバイスとして貴重だな、とは思っていたものの、
「実感」があったわけではありません。
上記の声を思い出したのは、自分が大学関係者と直接付き合うようになってからです。
お願いしていたことについて、ギリギリまでレスポンスさえ頂けないとか、
土壇場になって内容を大きく変更するとか、いろいろあって、
ストレスになっていました。
いくつもの大学で講師を務めるビジネスマンの友人に、そんな愚痴をこぼしたところ、
学者さんは、民間ビジネスマンとは「納期」の感覚が違う。
(遅れても「遅れた代わりに良い物ができた」と平気で言う)
「悪い!」と言っても彼ら彼女らは変わらないので、
そういうものだと認識して付き合った方がストレスにならない。
とアドバイスされました。
多方面から出ていた「納期と成果」は、こういうことか!
貴重なアドバイスが友人のアドバイスと共に「至言」として理解できた瞬間でした。
私も、他の方が実感したときに「至言」となるようなアドバイスができるようになりたい。
数多くの特殊な経験をしているであろうから。
(2010年2月作成)