知財コンサルティングが「知財のみの問題解決に終わらないように」という流れが
昨年以降、一般的になりつつあります。
その流れを受け、2010年3月の関東における知財コンサルティングシンポジウムでは、
経営コンサルティングと大差がない
というようなレベルに達しつつある事例も発表されました。
これをたとえて言えば
複数の専門医がチームを作って総合的な治療にあたる
というような印象だったのではないでしょうか。
こうした事例に対する知財専門家の声を集めてみると、
そんな専門医になるのは大変だから無理だ
といったネガティブな意見もあるようです。
しかし、全ての中小企業が最高で最先端の治療を求めているはずはありません。
(最高で最先端の治療には、多くのお金と手間が掛かるからです。)
町医者であれば、町医者としてやるべきコトがある。
町医者であっても(専門医であっても、総合病院の勤務医であっても)、
そのやるべきコトのレベルや質は時代とともに変化していく、ということです。
知財コンサルタントを目指すのであれば、
町医者として知っておくべきコト、専門医として知っておくべきコト
をしっかり情報収集したり、
その情報収集の前提としての鍛錬は大切なことだと思います。
(2010年3月作成)