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◎町医者のたとえは弁理士に通用しないのか

 地方都市の近郊で製造業を営む中小企業の社長さんと議論したときの話です。

社長「地方都市の弁理士さんは、頼りないというか、こちらが本音が言えないことある。」

私 「地方都市だと『町医者』的に、特許から商標まで、技術分野も色々対応できる、という
   ことが必要だということは、友人弁理士からも良く聞いていますが・・・」

社長「いや、『町医者』ならば、自分が手に負えない病気や怪我ならば、
   大病院を紹介してくれる。
   しかし、弁理士さんは、そうではないんじゃないか?
   自分の専門ではないのに、無理矢理「できます」と言ってはいないか?!
   そういう不安があるのです。」

私 「地方都市に限らず、一人で仕事をしている弁理士は、
   そういう傾向にあるかもしれませんね。」

社長「あなたの専門は何ですか? と聞いて、『何でも一通りできます。』とか、
   『私でできるかどうか一応話を聞かせてください』と言われても、
   大事な案件の時には、話をする気になれないんです・・・」
   
 弁理士全体の話として、非常に考えさせられるお話でした。

      (2010年3月作成)