特許権者として特許権侵害訴訟を2度経験され、
2度とも苦い思いをした、という方とお話をする機会がありました。
訴訟のお話しが主題ではなかったので、断片的に、
ご自身の印象深い部分のみをお話しされたので、詳細は不明なのですが、
裁判官、裁判制度に対して不信感を持たれていることだけは強く伝わってきました。
相手方の弁護士による誘導尋問、技術に詳しくない裁判官による非科学的な判断、
という辺りが見られました。
(感情的にお話しになっていらしたので、言葉はもっとリアル(汚い)でしたが)
裁判運営上のテクニックやら、裁判における公平な判断やら、
といった専門的な知識が不足していた一方、
ご自身は弁護士を最低限しか使わなかったこと、なども
期待した結果を得られなかった原因の一つだったのだろうとは推察しました。
しかし、テクニックをどう使われても「悪いことは悪い」と判断してくれない、
というのは、「変だ!」という彼の結論は、耳を傾けるべきことだ、
と感じました。
(2010年7月作成)