北海道の中小企業コンサルティングの仕事に関わらせていただいて、
今年で4年目になります。
毎年感じるのは、
『その地域の特色をできる限り理解しなければ、提案内容が当たらない』
ということです。
もっと具体的、直接的に表現すれば、
大都市圏と地方とでは「知的財産の活用」に関して格差がある
その格差を否定してはならない
ということです。
「知的財産の基礎知識」には、大差がありません。
知財に関心を抱いている方々の基礎知識は都市部と変わらないのです。
それが証拠に、知財セミナーにおいて基礎的な話が出ると、多くの参加者が居眠りをしてしまいます。
かといって、知財の活用の事例紹介となると、
それは大きなマーケットが近くにある大都市での話だろう!?
ということで、関心を持たれないのです。
では、関心を持たれる知財の活用事例とは何か?
補助金の獲得に役立つことが「知財の活用」と考える方々が少なくないようなのです。
直接的で速攻性のある効果であるものの、北海道に関わり始めた当初の私は、
こうした「思考やそれに伴う行動」に愕然とし、やり切れない思いを抱きました。
(2010年8月作成)