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◎活用格差(2/2)

 中小企業のサポートをする中小企業診断士さんらの多くが、
「補助金の獲得」をゴールとしているように感じる場面が何度もありました。
 また、企業の経営者の皆さんもそれを期待し、
補助金を支給する行政側も補助金の支給先が合理的に決定できることへの期待感を持つ・・・
 これを「悪循環」と決めつけては前に進めないのだけれど、と葛藤しました。

 知財活動の動機付けが「補助金の獲得」であったとしても、それがきっかけであれば良い、
ゴールではなくスタートであればよい、と割り切れるようになるには、時間が掛かりました。

  補助金は税金であるのだから
  その獲得はゴールではなく、スタートである
  補助金以上の税金を納められるように利益を出す企業になるのがゴールである

という、ごく当たり前の感覚を取り戻していただくためにどうしたら良いのか、を必死で考えています。
 そして、昨年辺りから、『地方の中小企業であっても活かせる知財』 について
ようやく形ができてきました。
 少しずつ要請を頂くようになったので、悪くない、と自信を持ち始めています。

   (2010年8月作成)