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◎ワンマン会社の見分け方?

 特許出願には「発明者」を記載する欄がありますが、

   発明者は社長(のみ)にしてくれ

という依頼を頂くことが少なくありません。 その依頼に対しては、

   発明者とは、実質的にその発明をしたと宣誓できる人であり、
   会社の経営者とは全く関係がありませんよ

と説明します。

  「宣誓できる」という言い方をしたのは、
   国によっては、真の発明者ではない者を発明者として記載すると、
   特許を無効とするような国があるからですよ。
   実は、「宣誓」というほどの厳しさがないだけで日本も同じあり、
   真の発明者を記載していなければ無効理由になるのですよ。

というように、必要であれば補足しています。

 もちろん、本当に社長自らが発明をした、と理解できる場合もありますが、
まず間違いなく社長さんではない、社長さんのみではない、
ということが明らかに推測できる場合が少なくありません。

 手を変え品を変えて説明してもなお、
 どうしても『発明者は社長(だけ)にしてくれ』、と依頼してくるような会社は
ワンマン会社なんだろうなぁ、と透けて見えるような気がします。

     (2010年10月作成)