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◎即独阻止とその決壊

 地方都市の法律事務所に勤務する弁護士Kさんにお聞きした話です。
司法修習を終えて弁護士として登録する新人弁護士さんは、
資格の上では、いきなり独立することも可能です。
(この「いきなり独立すること」を弁護士さんの業界で「即独」」と言うそうです。)

 さて、この「即独」に対しては、いくつかある弁護士会のいずれもが
こぞって阻止してきたそうです。

   実務経験を積まずに独立したら、社会的に問題を起こす可能性があり、
   そうなると、弁護士の社会的な信用を落とすから

というのが理由だそうです。

 しかし、弁護士の増加と法律事務所業界の不況とが重なり、
新人弁護士を既存の法律事務所で受け容れきれない事態が、
本年初めて発生するそうです。

   どこ(の法律事務所)にも就職できない、という新人なので、
   人間的にどこか問題があるという可能性が高く、
   そういうヒトが即独したら、かなりの確率で事件が起きるのではないか・・・

 Kさんは、心配そうに話してくれました。

 さて、弁理士の業界では、以前から「即独」は珍しくなかったと思います。
両業界の違いを論じることは、・・・皆様にお任せします。

     (2010年10月作成)