昨年から今年にかけて、コンサルティングにて関わらせていただいた二社の企業。
二社とも、産業分類では製造業(メーカ)に属しているのですが、
ヒアリングを重ねていくと、いずれもメーカ
としての性格よりもサービス業としての性格の方が強いことに気づきました。
同業他社との優位性を比較分析してみると、
受注前の相談、試作やアフターサービスの充実が決め手となっていました。
ちょっと引いて考えてみれば、製造物の単純な納品であれば、
台頭してきたアジア諸国に価格で勝てるはずがありません。
生き残ろうと工夫をするうちに、
メーカがサービス業に変化(進化)するのは、自然なことなのでしょう。
サービス業の性格が強くなったメーカにとっては、
登録商標を取得すべき商標分類が明らかに異なってきます。
社内では「何となく感じていた業態の変化」を、
商標分類という客観的な指標にて明示することが喜ばれました。
こうした経験を通じて、
何となく感じていたことを明確にする
ということがコンサルティングにおいて大きな役目であることを、再認識しました。
(2010年10月作成)