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◎思考停止の例

 某特許事務所の所長さんが

    賢い知財の使い方

 というセミナーをやったそうです。
が、私はこのタイトルが気になりました。
何が気になったのか、というと、・・・

 このタイトルのままだと、
 
  既に「賢い知財」が存在し、その「賢い知財」をどう使うのか?

ということがテーマとなるはずです。
 しかし、本当のテーマは、
 
   知財の賢い使い方
 
だったのでしょう(たぶん、当たっています。)

 さて、本題です。
 「批判」の心が疼くと、私は、思考停止状態になってしまいます。

 上述の例で言えば、そのセミナーの最中に、このタイトルのおかしさに気付いたとすると、

   形容詞がどこに係るのか、というのは、弁理士の仕事の基本だろ?!

というような批判の気持ちを持ってしまうと、
肝心の「賢い使い方」について、集中して聞けない、という状態に陥ります。

 こうした批判を自分の頭の中で展開しても「自己正当化」をしているだけ!
建設的ではありませんし、せっかくのお話が頭に入らない。

   思考停止は、自分にとって大きな損失。時間の無駄。
   コンサルティングの場面で、社長さんが理論的に誤った持論を展開した時に
   批判の気持ちが膨らんでしまったら、実のないヒアリングになってしまう。

 思考停止となりそうになったら、相手の本意を理解しようと努め、
コンサルティングで肝心なクリエイティブな思考を止めないようにしたい
(と、常に意識しています)。
思考停止の危険信号を察知できるようになってきたので、
多少なりとも成長した、と思えるのですが。

   (2010年11月作成)