「知財コンサルティング」を弁理士が手がける場合、コアコンピタンスは何なのか?
すなわち、技術士でもない、中小起業診断士でもない、経営コンサルタントでもない、・・・
弁理士としての「コンサルティング」の肝になっている武器は何なのか?
この課題に対してどう回答できるかということは、
知財コンサルティングを標榜する弁理士にとって、とてもとても重要なことだと
私は考えています。
弁理士試験に合格して少々実務を経験した程度の知財知識では、
弁理士受験生や知財に無関心だったごく一部の人にしか役立たちません。
経営関係の本を何十冊か読んだり、2,3のセミナーを受講した程度で
経営コンサルタントの真似事をしたところで、現場に役立てられるほど、甘くありません
(「知識」と「スキル」との違いです)。
技術士さんも、中小起業診断士さんも、日常の業務をきちんとこなし、そのうえで考え、
提案し、クライアントさんと一緒に汗を流しています。そうしてコアコンピタンスを磨いています。
これをひたむきに繰り返した上で、同業者の一般レベルよりも余分に考え、行動し、
ミスをおそれずチャレンジすることで、ようやく現場に役立つ提案ができるようになり、
コンサルティング業務と呼ばれる仕事をしているのでありましょう。
弁理士としての日常業務である特許明細書の作成や商標の調査業務などを大切に!
そのうえで、関わることになった知財を、どのようにしたらその組織にとって効果的なのか?
この考え方は、現場での体験を含めて既にこちらで詳細を開示しています。
http://chizai-consulting.jp/
日常業務を軸にこれからも常に考え、トライしながら、地道にやっていこうと思います。
(2011年1月作成)