者; あなたは日常、△△のような物をよく召し上がるようですね。
患者; はい、まあ好きですし、こういう仕事なので身体が欲するのだと思います。
医者; 睡眠時間も短いようですね。
患者; まあ、代わってくれる人がいないですから、それなりに忙しいんです。
医者; 本日のこのような簡単な診断では断定できませんが、あなたは××のリスクが高い。
検査を受けてみることをお勧めします。
患者; 検査にはどのくらいの費用と時間がかかるのですか?
医者; 費用は□万円、検査には半日かかります。
患者; 私は中小企業の社長なので、忙しいんです。
半日つぶれて、□万円もかかるんでは、検査は結構です。
医者; ××であった場合、取り返しがつかなくなるかもしれないのですよ。
患者; ××では無い可能性も低くない、ですよね。
「私は××では無い、××になる可能性も当分無い」と判断しますので、検査は受けません。
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さて、上記の会話において
「××」=「他人の知的財産権の侵害」、
「検査」=「知的財産権の調査」
と、それぞれ置き換えてみます。
それと似たような会話を何度となく経験してきました(多少の誇張はありますが)。
検査に要する費用や時間と、××のリスクとを比較考量した故の経営判断を社長がされるならば、
尊重せざるを得ません。
(2010年1月作成)